webライターの赤羽美咲です。
webライターとして記事執筆の案件に応募、採用されたら記事を書き始めると思いますが、採用されるまでの連絡が遅かったり、記事を書きたくても自分の得意ジャンルがほぼないことがありますよね・・・。
(私もライターとして活動し始めた頃は書ける案件が少なく、応募に戸惑う時がありました)
応募できる案件が少ないです・・・とスクールの先生に相談したところ、ある案件を紹介してくれました。
それは、Youtubeゆっくり解説動画のシナリオ執筆です!
いやいや、ゆっくり解説シナリオ執筆って!
実績にもならないし、素人でも出来るものじゃないですか・・・。
と思っているあなた!
実はYoutubeシナリオ執筆の案件・依頼は意外に多く、実績にもなるのです!
ゆっくり解説って?
東方プロジェクトの魔理沙と霊夢がセリフを読み上げて解説する動画です。
魔理沙は「~だぜ」「~だな」とやや男っぽい口調、霊夢は「~だわ」「~よね?」と女の子っぽい口調が多いです(クライアントさんによります)
ほとんどは何も知らない霊夢に魔理沙が解説、「ふむふむ」と霊夢が相槌、最終的に内容を霊夢がまとめて終わり、です。中には立場が逆になることもあるので見ていてとても楽しいですよ。
Youtubeで「ゆっくり」と検索しただけでも色々な動画が出てきます。
主なジャンルとして、2ちゃんねる系、スピリチュアル、アニメや漫画、人体の謎、転職や仕事関係、スカッと系、芸能人ネタなどさまざまあります。
Youtubeでお金を稼ぎたいけど顔出しは嫌だな、と考えている人が参入しやすいです。
しっかりとした内容、定期的に動画を配信すれば、視聴者も増え、PV数も上がっていきます。
平均的な動画時間は20分ほど。文字数にして約7000文字。
しかし、定期的に動画を上げなければならないため、通常の記事執筆よりも納期が格段に短いです。(文字数によりますが平均納期は3~4日です)
私と契約していたクライアントさんは、数人のチームで活動しており、シナリオを執筆するライターも複数採用していたようです。そうすれば動画もたくさん投稿できますからね!
もちろん体調不良で納期までにどうしても間に合わない場合は、早めにクライアントさんに相談すると納期を延ばしてくれます。数人ライターを採用しているのはこのためです。
シナリオ執筆のススメ①リサーチ力が上がる
webライターとして走り出したみなさんなら分かると思いますが、記事を執筆するためには、競合記事を検索して、リサーチをするところから始まります。
Googleでキーワードを検索して上位10位の記事を確認する作業ですね。
初心者webライターはこのリサーチもまだ慣れていないため、時間がかかると思います。
(私も慣れるまではかなり時間がかかっていました・・・!)
しかし、シナリオ解説は納期は短いです。リサーチにゆっくり時間をかけることはできません(ゆっくり解説だけに?笑)
リサーチはできるだけ半日で終わらせましょう。
また、クライアントさんに「こういうネタも転がっていたんですが、どうでしょうか?」と、提案してみるのもアリです。
「おっ、この人はきちんと調べてくれたんだな」と継続的に重宝してくれるかもしれないからです。
また、Googleだけでなく、Youtubeで似たような解説動画がないかリサーチしてみるのもおすすめです。
※絶対に他動画と丸パクリにならないようにしましょう!!
シナリオ執筆のススメ②構成力が上がる
シナリオ執筆も構成案を考えることが重要です。
この動画を見るとどんなことが分かるのか、どのような解説、最後はどのようにまとめるのか・・・。
例えば、スピリチュアル系の解説動画で「霊感が強い人の特徴」というタイトルにするとします。
冒頭(霊夢がある症状・現象に悩まされているらしい。魔理沙は「それは霊感があるかもな」と言う。霊感が強い人の特徴について解説する)1.特徴の解説の前に霊感について簡単に解説
①人混みが苦手
②よく他人に話しかけられる
③頭痛、肩こりがある
④動物に好かれやすい
⑤電化製品が壊れやすくなる
2.まとめ(②「よく他人に話しかけられる」で霊夢は駅で知らないお婆さんに「病院までの道が分からないから案内してほしい」と話しかけられる。霊夢は病院まで連れて行ったのだが「やっと帰ってこれた」という言葉を最後におばあさんがどこか行ってしまった、と魔理沙に言う。そのおばあさんって、もしかして・・・というオチ)
このようにどんな解説にするのかあらかじめ自分で決めておくと良いです。
ちなみに私はメモ帳を活用して色んな特徴を書いておき、書きやすそうなものを執筆していきます。書き終わったら消していく、というスタイルです。
※上記のシナリオは私が実際に執筆したものです。クライアントさんにも大変喜んでいただけました。
ちなみにオチは最初に決めておく時もあれば、途中で思いつくこともあります。
オチにそこまでこだわらないクライアントさんもいらっしゃいますが、特に指示がない場合はこのようにオチをつけると喜ばれることが多いです。
このように、冒頭から何を解説してどのようにまとめるかという構成案の練習にもなります。
シナリオ執筆のススメ③文字数を操ることができる
「文字数を操る」というと少し大袈裟っぽいですが、自分で調節することができます。
よっぽどな指定がない限り、魔理沙と霊夢に何を言わせても大丈夫です。
例えば冒頭でよく聞くセリフ、
「ゆっくり霊夢です」
「ゆっくり魔理沙だぜ」
このセリフだけで17文字調整出来ました。
他にもリアクションとして、
「えっ!?」
「その通りだ霊夢!」
「え~ん」
「・・・・・。」
「えええええっ!?」
など。
・・・いや、ゆっくり解説を見ると、本当に使われているんです!
クライアントさんから指摘があったら修正した方がいいですが、記事とは違いあくまでシナリオなので、このようにセリフを自由に書くことができます。
ただこれはあくまでシナリオの内容がきちんと書かれていた場合です。内容が薄く、ほぼリアクションだらけだと、クライアントさんから修正依頼が来たり、最悪契約が切られる場合がありますのでご注意を。
シナリオ執筆のススメ④自分の得意ジャンルが発掘できる
Youtube解説動画は、さまざまなジャンルがあります。
スピリチュアル系、人体の謎、芸能人ネタ、時事ネタ、漫画やアニメなど・・・。
ゆっくり解説シナリオ執筆案件で探してみるとたくさん募集をされています。
もし自分に得意ジャンルが見つかっていない人は、シナリオ執筆から参入してみるのもいいかもしれません。
シナリオ解説動画の執筆はほぼテストライティングがあります。
きちんとマニュアルに添って書かれているか、内容もしっかりまとまっているか、誤字脱字がないか、納期は守られているか。
テストに合格したら継続として執筆依頼があります。
なお、テストで執筆してみて、「この分野はリサーチから難しかったな」「執筆するのに苦労したな」など感じたら辞退するのもアリです。せっかく継続しても執筆が楽しくないなら続けられませんから。
ちなみに私が一番執筆して楽しかったのは、鬼滅の刃の考察シナリオです!アニメも漫画も制覇していたので、文字数6000文字、納期3~4日でしたが、ほぼ1日で執筆しました!クライアントさんにも喜んでいただけて凄く嬉しかったです!
このように、自分の得意分野が解説動画として募集している場合もあるため、取り掛かりやすく、楽しく執筆できるのが魅力です!
シナリオ執筆のススメ⑤自分が書いたシナリオが音声として再生される
普通の記事は「読む」ために書くと思いますが、シナリオは音声として再生されます。
霊夢と魔理沙の声で自分が書いたセリフが読まれると、なんだか嬉しくなるんですよね。
また、普通の記事はGoogle検索して見つかるまでに数カ月かかりますが、Youtubeはタイトルさえ検索すれば早くても1カ月以内に自分が書いたシナリオの動画を見つけることができます。
自分が書いたシナリオにコメントがあるとそれもまた嬉しくなります!
シナリオ執筆のススメ⑥動画配信者になれる
私は実践していませんが、自分がシナリオさえ書ければ、動画配信者になれます。
②ゆっくり解説の音声など勉強
③自分の得意ジャンルをシナリオ執筆
④動画編集できる人に依頼
⑤配信
Youtubeゆっくり解説動画のクライアントさんは、シナリオ執筆ライターと動画編集者を採用しています。クライアントさんはライターと動画編集者にお金を払わないといけませんが、もし自分がシナリオを書けるようになったら、動画編集者に動画制作をお願いすれば安価で動画を作ることができます。
ライターとして記事を執筆する傍ら、動画配信を続けることによって半自動的にお金が入ってくるようになりますね!
ゆっくり解説執筆にもデメリットはあるの?
今までゆっくり解説のオススメポイントをあげていきましたが、デメリットも存在します。
デメリット①納期が本当に短い
ほぼ100%といっていいぐらい納期が格段に短いです。
動画の視聴率を上げるためには定期的に動画を上げていくしかありません。
解説動画はシナリオが完成してから動画編集もあるため、動画が完成するまでにおよそ1週間かかるからですね。
たまに1週間納期のシナリオ執筆依頼もあるので、自信がない方は納期が長めな案件に応募してみましょう。
なお、応募する際、納期を相談すれば大体調整してくれるので、まずはクライアントさんに相談してみるのもアリです!
(ちなみに私はシナリオ執筆案件を一気に3件受け持ったことがあります。そのおかげかタイピングがほんの少し早くなった気がします・・・!)
デメリット②必ずといっていいほどテストライティングがある
ほぼ100%テストライティングがあります。
きちんと執筆できていれば不採用になることはほとんどありませんが、テストライティングの時の報酬が少なすぎる場合があります。
また、テストライティングをしたのにそのままバイバイのパターンもあります。
(私も最初の頃、テストライティングで6000文字書いたのに報酬は1000円。継続依頼の連絡もありませんでした・・・。)
クライアントさんの中にはこういう人もいる、と割り切るしかありません。
シナリオ執筆をする時は、複数応募しておくことをオススメします。
デメリット③いつの間にか契約が切れている
「次もよろしくお願いします!」とクライアントさんから言われ、次はいつだろうな~、何のお題だろうな~と待っていてもずっと連絡がない時がありました。
勝手に契約が切られたパターンですね。
違うライターさんを見つけたか、はたまた動画配信そのものを辞めたか。
どちらにしろ突然依頼が来なくなることはよくあります。
こういう恐怖もあるため、複数応募して掛け持ちでシナリオを執筆しましょう。
デメリット④文字単価が低すぎる
ゆっくり解説動画のシナリオ執筆文字単価はおよそ0.5~0.8円です。
だいたいの文字数は6000~7000文字なので、3000~3500円しかもらえません。
また、文字単価の交渉もしにくいため、シナリオ執筆に慣れてきたら長期で執筆するのではなく、記事執筆の案件が見つかるまでの繋ぎとしておきましょう。
(ちなみに私は頃合いを見て卒業しようとした案件に単価交渉をして契約を終了させました。単価交渉を受け入れられないのもシナリオ執筆の特徴です)
デメリット⑤ポートフォリオとして動画そのものをあげられない
webライターとして活動するために必要なのがポートフォリオ。
自分の実績としてURLを記載すると思いますが、シナリオとして書いた動画URLを記載するのはNGだそうです。
クライアントさんにポートフォリオとして動画URLを記載していいか確認したところ、どうやら動画を見に来た人の統計をとっているらしいので、ポートフォリオとして記載はしないでほしいといわれました。
クライアントさんとしては勝手にポートフォリオとして動画URLを記載されるのが嫌だそうです・・・。(実際無知な人がよくポートフォリオとしてあげており、クライアントさんは困っているようです)
なお、シナリオ執筆した台本ならOKですよ!と言われたため、台本をスクショしてポートフォリオとして掲載しています。絶対に実績を残せないというわけではないのでそこはご安心ください!
また、視聴率が良い動画は「○/○時点で動画再生PV数○十万突破しています!」と書いておくと効果的ですよ!
まとめ
今回は、初心者ライターとして記事だけではなく、ゆっくり解説動画のシナリオ執筆がおすすめであることをお伝えしました。
デメリットもありますが、ゆっくり解説もきちんと執筆するとお金がもらえる案件です。
記事執筆するものがない、採用までに時間がかかる場合にぜひゆっくり解説動画執筆に参入してみてはいかがでしょうか。